訪問看護に転職して「こんなはずじゃなかった」7つのこと【現役10年の本音】

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「訪問看護って、なんか自由そうでいいな」

「病棟より穏やかそう」「利用者さんとじっくり関われそう」・・・(うん。たしかにそう)

転職前、僕もそんなイメージを持っていました。でも、10年やってみてわかったこと。訪問看護には、求人票には絶対に書いてない「しんどいこと」がたくさんあります。

いいことばかり書いても意味がない。この記事では、現役訪問看護師の僕・カヲルが本音で「訪問看護の嫌なところ」を7つ正直に書きます。転職を考えている方は、ぜひ覚悟を決めてから読んでください。

訪問看護の嫌なところ7選【現役10年の本音】

① オンコールのプレッシャーが地味にしんどい

オンコールとは、夜間や休日に利用者さんから緊急の連絡が入ったときに対応する当番のことです。

「電話が来るかもしれない」という状態で眠るのが、じわじわとストレスになります。実際に呼び出しがなくても、気が張っているだけで疲弊します。翌朝そのまま通常業務というパターンも普通にあります。

ステーションによってオンコールの頻度は全然違います。月に2〜3回のところもあれば、週に何度も当番が回ってくるところも。転職前に必ず確認してください。

② 一人で判断しなければならない場面が多くて怖い

病棟では「先輩に聞く」「ドクターがすぐそこにいる」という環境がありますが、訪問看護は基本的に自分一人で利用者さんのお宅に訪問します。

「いつもより活気がなく、顔色が悪い」「呼吸状態ががおかしい」そんな場面でも、まず自分で判断して動かなければなりません。電話でドクターや管理者に相談できる体制は整っていますが、それでも最初の判断は自分です。

経験を積めば慣れますが、転職直後はこのプレッシャーが相当きつかったです。

③ 天気に関係なく訪問する

猛暑でも、極寒の雨の日でも、訪問は基本的にあります。

自転車や原付での移動が多いステーションだと、夏は汗だくで利用者さんのお宅に着き、冬は手がかじかんだ状態でケアをすることになります。体力的にきついし、正直テンションが上がらない日もある。

車での訪問が多いステーションを選ぶと、この点はかなりマシになります。(※真夏の車内は中々温度が下がらない)

移動手段も転職前に絶対確認したほうがいいポイントです。

④ 記録・書類仕事が想像以上に多い

「病棟より記録が少ない」というイメージを持っている方もいますが、実際はそうでもないです。

訪問記録はもちろん、ケアマネやドクターへの情報共有、サービス担当者会議の資料、ケアマネへの報告書、医師への情報提供書など、書類仕事の種類が多い。訪問件数が多い日は、記録を終わらせるだけで残業になることもあります。

タブレットや電子記録が整っているステーションを選ぶと、この負担はかなり減ります。

⑤ 訪問先の環境に驚くことがある

これは転職前に誰も教えてくれなかったことですが、利用者さんのお宅の衛生状態が、想像をはるかに超えることがあります。

(※地域によってだいぶ住宅環境が変わる印象です)

ゴミが天井まで積み上がったお宅、廊下が通れないほど物があふれているお宅。中には、部屋の中で鳩を飼っていた利用者さんのお宅に訪問したこともありました。鳩が普通に室内を歩いている中訪問したときは、さすがに・・・・笑。

一人暮らしで身寄りがなく、生活環境を整えることが難しい方も多くいます。「汚いから行きたくない」という気持ちはわかるのですが、そういった方こそ訪問看護を必要としているという側面もあります。

メンタルの準備と、感染予防の徹底は必須です。

ただ本当に行きたくない場合は管理者に相談しましょう!

⑥ ステーションが小さいと人間関係から逃げられない

訪問看護ステーションは、スタッフが5〜10名程度の小規模なところが多いです。

少人数でアットホームな雰囲気はいいのですが、一度人間関係がこじれると逃げ場がありません。合わない人がいても毎日顔を合わせる環境は、想像以上にしんどいです。

僕も2つ目の訪看でめちゃくちゃ詰めてくる女性の先輩看護師さんが居て、メンタルズタボロになり、違うサテライトの訪看に異動させてもらったことがあります。

面接や見学のときにスタッフの雰囲気をしっかり確認すること、離職率を聞いておくことが大切です。

⑦ ターミナルケアが続くとメンタルにくる

訪問看護では、人生の最期を自宅で過ごしたい方のケア(ターミナルケア)を担うことが多くあります。

看取りに立ち会うことは、看護師として大切な経験です。ただ、担当する利用者さんが次々と亡くなる時期が重なると、メンタルへの負荷が大きくなります。

ターミナルの割合がどのくらいかも、ステーションによって大きく異なります。「看取りに関わりたくない」という方は、転職前に確認が必要です。

それでも10年続けている理由

嫌なことを7つ書きましたが、僕が10年間訪問看護を続けているのは、それを上回るやりがいがあるからです。

  • 利用者さんの生活の変化を長期間で見届けられる
  • 「来てくれてよかった」という言葉が直接もらえる
  • 自分の裁量で動ける自由度がある
  • 病棟のような急変対応に追われるストレスが少ない

デメリットを理解したうえで選べば、訪問看護は本当にいい仕事だと思っています。

転職前に必ず確認してほしいこと

この記事で紹介した「嫌なこと」の多くは、ステーション選びで回避できます。

  • オンコールの頻度・体制はどうか
  • ターミナルの比率はどのくらいか
  • 移動手段は何か(車・自転車・原付)
  • スタッフの定着率・離職率は
  • 教育・フォロー体制はあるか

これらは求人票だけでは絶対にわかりません。転職エージェントを使えば、担当者が事前にリサーチして教えてくれます。僕が実際に使っておすすめしているのが「レバウェル看護」です。訪問看護の求人に特化しており、ステーションの内情まで教えてもらえます。

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まとめ

訪問看護の嫌なところを正直にまとめます。

  • オンコールのプレッシャーが地味にしんどい
  • 一人で判断する場面が多くて怖い
  • 天気に関係なく訪問する(体力勝負)
  • 記録・書類仕事が多い
  • 訪問先の生活環境に驚くことがある
  • 小規模ゆえ人間関係から逃げにくい
  • ターミナルが続くとメンタルにくる

全部ひっくるめて、それでも訪問看護は選ぶ価値のある仕事だと思っています。大事なのは、覚悟を持ったうえで、自分に合うステーションを選ぶこと。転職前に内情をリサーチして、後悔のない選択をしてください🌿

この記事は2026年5月現在の情報をもとに作成しています。執筆:カヲル(現役訪問看護師・歴10年)

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