「訪問看護に転職したけど、思っていたのと違った…」
そんな声を、現役の訪問看護師として周囲からよく聞きます。憧れだった訪問看護なのに、転職後に後悔してしまうのはなぜなのか。
この記事では、訪問看護への転職でよくある失敗理由5つと、後悔しないための具体的な準備を現役訪問看護師カヲルが解説します。
訪問看護に転職して失敗した理由5選
①「オンコールがこんなにきついとは思わなかった」
訪問看護で最も多い後悔のひとつがオンコール(夜間待機)です。
求人票に「オンコールあり」と書いてあっても、実際の頻度・対応件数・手当の金額は事業所によって大きく異なります。月2〜3回のところもあれば、週に何度も呼ばれるところも。
入職前に必ず確認すること:
- 月のオンコール当番回数
- 実際に呼ばれる頻度(出動率)
- オンコール手当の金額
- 一人対応か、複数体制か
②「ひとりで判断する場面が多くて不安だった」
病棟では先輩や医師にすぐ相談できますが、訪問看護は利用者さんのご自宅でひとりで対応することがほとんどです。
急変時の対応、主治医への連絡タイミング、家族への説明…すべてその場で判断が求められます。病棟経験が長くても「訪問でのひとり判断」には別のスキルが必要で、慣れるまでに精神的な負担を感じる人は多いです。
対策:入職前に「新人へのフォロー体制」「困ったときの連絡体制」を必ず確認しましょう。同行訪問の期間や、管理者・先輩への相談しやすさも重要なポイントです。
③「車の運転が思った以上に大変だった」
訪問看護では自転車・バイク・自動車で利用者さんのお宅を回ります。都市部では自転車が多いですが、地方や郊外では車での移動が基本。
「運転は普通にできる」と思っていても、狭い路地への駐車・雨天や炎天下での移動・時間通りに複数件回るプレッシャーは、想像以上に体力・精神力を消耗します。
私自身、原付で訪問することがあります。夏の猛暑の日は、ヘルメット越しに照りつける日差しと熱風でクタクタになりながら訪問先へ。そして冬の厳寒の日は、信号待ちのたびに手がかじかんで「凍ったかと思った」というくらいの寒さ。防寒グローブをしていても限界があります。天候に左右される移動自体が、訪問看護ならではのしんどさのひとつです。
車の運転に自信がない方は、自転車や公共交通機関対応のステーションを選ぶのがおすすめです。
④「給与が下がってしまった」
「訪問看護は給与が高い」というイメージを持っている方も多いですが、実際にはステーションによって給与体系が大きく異なります。
特に注意が必要なのが「みなし残業」「訪問件数による歩合制」「賞与なし」などのケース。求人票の月給だけを見て転職すると、年収ベースで前職より下がってしまうことがあります。
確認すべき給与の項目:
- 基本給と手当の内訳
- 賞与の有無・支給実績
- 昇給制度
- みなし残業の有無と時間数
- 訪問件数のノルマや歩合の仕組み
⑤「ステーションの雰囲気が合わなかった」
訪問看護のステーションは小規模なところが多く、スタッフ数が5〜10人程度の職場も珍しくありません。それだけに人間関係や職場の雰囲気が仕事の質に直結します。
管理者との相性、理念・方針の共有ができているか、チームとして助け合える文化があるか。小さな組織だからこそ、入職前の見極めが非常に重要です。
可能であれば職場見学をお願いし、実際にスタッフの雰囲気を肌で感じてから決断することをおすすめします。
転職で失敗しないための3つの準備
準備①:複数のステーションを比較する
1つのステーションだけで決めてしまうのは危険です。最低でも2〜3か所を比較することで、給与・オンコール・雰囲気の「相場感」がわかります。
準備②:転職エージェントを使って内情を確認する
求人票だけではわからない内情(オンコール実態・人間関係・離職率など)を、転職エージェントの担当者が事前にリサーチして教えてくれます。
無料で使えるので、転職活動中は必ず活用しましょう。訪問看護転職に強いエージェントはこちらの記事で紹介しています。
準備③:職場見学・面接で必ず質問する
「聞きにくい」と思っても、入職前に確認しておかないと後悔します。以下の質問は必ず聞いておきましょう。
- オンコールの頻度と出動実績を教えてもらえますか?
- 新人へのフォロー体制はどうなっていますか?
- スタッフの平均在籍年数はどのくらいですか?
- 訪問1件あたりの移動手段と移動時間は?
まとめ
訪問看護への転職で失敗しないためには、「事前の情報収集」が何より大切です。
| 失敗理由 | 対策 |
|---|---|
| ①オンコールがきつい | 頻度・手当・体制を事前確認 |
| ②ひとり判断が不安 | フォロー体制を面接で確認 |
| ③運転が大変 | 移動手段を確認・自転車対応を選ぶ |
| ④給与が下がった | 年収ベースで内訳まで確認 |
| ⑤職場の雰囲気が合わない | 職場見学で肌感覚を確かめる |
転職エージェントを活用すれば、こうした情報を事前に集めながら、条件交渉まで代わりにやってもらえます。まずは無料登録から始めてみてください。
この記事は2026年4月現在の情報をもとに作成しています。執筆:カヲル(現役訪問看護師・ICU経験7年以上)



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