施設型訪問看護とは?業務内容・勤務形態・メリット・デメリットを現役が解説

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「訪問看護に興味はあるけど、個人宅への訪問はちょっとハードルが高い」「オンコールや移動が多いのが不安」

そんな方にぜひ知ってほしいのが施設型訪問看護です。

訪問看護というと「自転車で個人宅を回る」イメージが強いですが、施設型は少し違います。この記事では、訪問看護師歴10年の僕が施設型訪問看護の業務内容・勤務形態・メリット・デメリットをリアルに解説します。

施設型訪問看護とは?

施設型訪問看護とは、特別養護老人ホーム・グループホーム・有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)などの施設に入居している利用者さんへ訪問看護を提供するスタイルです。

個人宅への訪問とは異なり、訪問先が施設に集中しています。同じ建物や近隣エリアの施設を回るため、移動距離が大幅に短くなるのが特徴です。

施設型訪問看護の主な業務内容

  • バイタルサイン測定・健康観察
  • 褥瘡(床ずれ)処置:施設入居者に多い。処置技術が磨かれる
  • 点滴・注射管理
  • 経管栄養・胃ろう管理
  • 尿道カテーテル管理
  • 服薬管理・指導
  • ターミナルケア・看取り支援
  • 施設スタッフへのケア指導・相談対応:介護士さんへのアドバイスも業務のひとつ
  • 家族への説明・精神的サポート

個人宅訪問と比べると医療処置の比重が高く、技術力が自然と身につく環境です。褥瘡処置や経管栄養の管理など、病院でもなかなか経験できない処置を継続的に担当できます。

施設型訪問看護の勤務形態

項目施設型訪問看護一般的な訪問看護(個人宅)
勤務時間日勤中心・定時終わりが多い早朝〜夜間対応もあり
オンコール少ない or なしあり(夜間・休日)
移動少ない(施設内・近隣のみ)自転車・車で広範囲を回る
緊急対応施設スタッフと共同対応基本1人で対応
休日土日休みが多いシフト制が多い

施設型はワークライフバランスが取りやすいのが最大の特徴です。特に育児中の看護師や、体力的に個人宅訪問がきつくなってきた方には向いています。

施設型訪問看護のメリット

① 移動が少なく体への負担が小さい

個人宅訪問では自転車や車で何件も移動しますが、施設型は同じ建物または近隣施設をまとめて回るため、移動の体力消耗がほとんどありません。雨の日も関係なし。

② オンコールが少ない・ない場合も

施設には夜間も介護スタッフが常駐しているため、訪問看護師のオンコール対応が減るケースが多いです。「夜中に呼ばれない生活」は、体力的にも精神的にも大きなメリットです。

③ 緊急時に施設スタッフのサポートがある

個人宅訪問では1人で急変対応することもありますが、施設型では施設の介護スタッフや看護スタッフと連携して対応できます。「ひとりで抱えなくていい」という安心感があります。

④ ワークライフバランスが取りやすい

定時終わり・土日休み・オンコール少なめ。子育て中のママ・パパ看護師や、プライベートを大切にしたい方には特に魅力的な働き方です。

⑤ 医療処置のスキルが磨かれる

褥瘡処置・胃ろう・カテーテル管理など、施設入居者に多い医療処置を継続的に経験できます。技術力を高めたい方にはプラスの環境です。

施設型訪問看護のデメリット

① 在宅訪問看護の醍醐味は少ない

「利用者さんの自宅に入って生活を支える」という在宅訪問ならではのやりがいは、施設型では感じにくいです。「その人らしい生活を支えたい」という訪問看護の本来の魅力を求める方には物足りないかもしれません。

② 施設スタッフとの関係構築が必要

毎日同じ施設スタッフと顔を合わせるため、施設内の人間関係が業務に影響しやすいです。施設スタッフとうまくやっていける人には問題ありませんが、合わない場合はストレスになることも。

③ 給与が一般訪問看護より低い場合がある

施設型は診療報酬・介護報酬の算定が異なるため、一般的な訪問看護ステーションより給与水準が低いケースがあります。求人をよく確認することが大切です。

④ 施設によって業務内容が大きく異なる

グループホームと特養では入居者の状態も業務内容も全然違います。求人時に「どんな施設に入っている利用者さんへの訪問か」を必ず確認しましょう。

施設型訪問看護に向いている人

  • 夜勤・オンコールを減らしたい方
  • 子育て中でワークライフバランスを重視したい方
  • 体力的に移動の多い訪問看護がきつくなってきた方
  • 医療処置のスキルをしっかり磨きたい方
  • チームで働くのが好きな方

施設型訪問看護の求人を探すなら

施設型訪問看護の求人は、求人票だけでは「どんな施設か」「オンコールの実態は」などがわかりにくいです。転職エージェントに相談して、実態を事前に確認するのがおすすめです。

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まとめ

  • 施設型訪問看護は特養・グループホーム・有料老人ホームなどの施設入居者へ訪問するスタイル
  • 移動が少なく・オンコールも少ない・定時終わりが多い
  • 医療処置スキルが磨かれ、チーム対応できる安心感がある
  • 在宅訪問の醍醐味は少なく、施設スタッフとの関係構築が必要
  • 育児中・体力的に在宅訪問がきつくなってきた方に特におすすめ

訪問看護にもいろんな形があります。「自分にはどんな働き方が合うか」を知ることが、長く看護師を続けるための第一歩だと思っています🌿

執筆:カヲル(現役訪問看護師・歴10年)

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